アメリカ大学院出願手続き
ブログは日にちをさかのぼって適当に書いていくつもりです。
今日はアメリカの大学院出願手続きについて書きます。
将来アメリカの大学院に行きたい方の参考になれれば幸いです。
はじめに
アメリカの大学院の出願は日本のそれとは大分異なります。アメリカらしく、多面的に一人の人間を評価しているという印象を受けます。私は修士の経営工学を志願したので他の学部学科の出願要件とは少し違うかもしれませんが大差はないと思われます。必要な資料として以下の6つが挙げられ、早期からの準備が必須です。
- 推薦状
- 出願理由書
- TOEFL
- GRE
- 成績表
- 履歴書
1:推薦状
何より早めに推薦者との関係を築くと良いかと思います。大体の学校は3通必要ですので、何もせずに良い関係にある教授が3人もいる人はそう多くはないと思います。
私は研究室の教授、担任の教授、英語の講師で何とか3通揃えることはできましたが、今振り返ると出願先の大学が見たい推薦者とは少しずれていたかもしれません。志望大学が何を推薦者から知りたいのかを考えた上で推薦者候補と良い関係を築くと良いと思います。
アメリカの法律で出願後または前に推薦状の内容を閲覧する権利を放棄するかという権利がありますが、推薦者がそれを気にするか相談が必要かと思います。
2:出願理由書(パーソナルステートメント)
とにかく論理立てて書く必要があります。そしてできるだけ多くの人に見てもらい、それらの意見も参考にしながら修正を加えていきます。長さは案外短くても大丈夫で、長さを設けない大学もあれば、語数指定の大学もありました。私の場合は理由書を書く参考書を見たりもしました。
3:TOEFL (iBT)
トフルは準備期間が最も長かった出願要素でした。受験英語のレベルまで取り戻すところから始まり、最終的には何とか満足のいく点数を取ることができました。大学院の場合はほとんどIBT80点が出願条件ですが、合格者の平均は100点近くありますので90以上は欲しいところです(大半はインド人が平均点を上げている)。準備の仕方でこだわったのは日本語をシャットダウンすることです。見るもの聞くものをできるだけ英語にすれば日本にいてもある程度は点数が上がると思われます。あとトフルはコツがたくさんあるので問題をたくさん解いて理解すると点数が一気に上がりやすいと思います。
TOEFLのスコアレポートはETSから直接大学に送る必要があります。
4:GRE
私は大学卒業後4ヶ月間ボストンでGREのコースを受講して準備しました。日本人にとってVerbalは大変難しいので大学の出願最低点を越すか、あまりに低い点数でなければ留学生で理系なら仕方ないと大学もわかってくれるはずです。それよりも日本人にとって数学は取り所なので、今振り返ればもう少し数学を準備したら点数が上がりやすかったのではないかと後悔しています。Writingはトフルのものより少し難しいですが問題形式を理解すればさほど大事には至りません。
GREのスコアレポートもETSから直接大学に送る必要があります。
5:成績表
成績表は、日本の大学から直接郵送する必要がある大学もあれば先にスキャンしたものをアップロードし、合格後に郵送する大学もあります。アメリカの大学は成績を重んじるみたいなので万が一GPAが3.0ない場合だとそれの理由を説明する文章を提出する必要があるかもしれません。それでも成績は出願要素の1つにすぎませんから成績が悪いからといって諦める必要は全くないと個人的に思います。
6:履歴書
これは提出を要する大学もありましたが必須ではない大学もありました。就職活動をしているわけではないので学術用の履歴書に修正する必要があるかもしれません。
最後に:大学の選び方
私は絶対ここに行きたいという大学はなかったので、US NEWSのランキングを見て出願先を決めました。最終的に9校も出願しましたがもう少し少なくてもよかったかなと結果論ですが思いました。自分の挑戦校を2校、同レベル2校、滑り止め2校が良いとよく聞きます。しかし私がどこに位置しているのかいまいちわからなかったのでそれ以上出願しました。
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