日米中のあれこれ

日本・アメリカ・中国についての雑談

中国の教育システムはいかに苛酷か

今日は私が知る範囲で中国の教育システムについて話したいと思います。

まず初めに、私は小学校から大学まで日本で教育を受けましたがその機会を与えてくれた両親にとても感謝しています。

というのももし中国で教育を受けていたら文字通り朝から晩まで勉強せざるを得ず、スポーツを楽しむ余裕はなかったでしょう。

 

私はゆとり世代の教育体制のもとで育ったため、ご存知の通り小中はもちろんの事、高校でも午後が4時には下校できました。日本では放課後の時間を何に費やすか自分で決めらます。部活に打ち込んだり、受験の場合は受験勉強に励んだりできます。

 

それに対して中国ではそのような選択肢は与えられません。日本も立派な学歴社会ですが中国の親は多分世界で一番子供の教育を重視するのではないでしょうか。学歴が人生を左右する社会体制になっているのは事実としてあり、子供は幼少期から英才教育を受けさせられます。小学校から宿題の量は日本人の想像を超え、それに加えて週末には習い事や塾に行かせる親も少なくありません。そんなのなら日本でもいるじゃないかと思うかもしれませんが日本と違って中国ではそれが主流です。

 

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そして中国の学生にとって人生で一番苛酷であると共に大事なのはなのは高校生活です。高3では朝7時から自習が始まり、夜の10時まで缶詰状態です。日本の高校受験が容易いとは言いませんが比べ物にならないほど勉強に時間を費やしています。日本みたいに私立ならたくさんチャンスがあるのと違って、中国は基本的に国立しかないので本当にチャンスは一回しかありません。

 

しかし、一旦大学に合格してしまえば日本と同様、卒業するのは簡単だと言われています。アメリカではテストだけでなく成績や課外活動などその人の総合力で判断していますが年間800万人もいる中国の受験生をさばききれない事情も理解できます。