中国の淘宝(タオバオ)は社会現象と化している
今日は日本人には馴染みのない中国のECサイトの巨頭、淘宝網(タオバオ)について話します。
日本のECサイト(ネットショッピング)といえばアマゾンと楽天が有名どころですが中国では間違いなくタオバオが一番有名です。タオバオはアリババグループのサービスの一つに過ぎず、他にもTモールやアリペイなどが有名です。サイトはこんな感じです。
中国のビジネスにはよくある話ですが、中国ではよく言えば「タイムマシン経営」、悪く言えばただの「パクリ」が主流です。タオバオも例外ではありません。タオバオはアメリカのeBayをモデルにしていると言われています。eBayもタオバオも日本では馴染みがないですが日本のECサイトとの大きな違いはC to Cビジネス形態です。つまり、個人が個人に対して商売でき、タオバオはその仲介プラットフォームとして少量の手数料を取ることで成り立っています。
タイバオが成功した大きな理由として少ない資金でもビジネスを始められるところにあると思います。従来のビジネスでは店舗を持つのが一般的ですがECサイトなら店舗を運営する必要はありません。何なら主婦でも副業でも始められます。工場などに行き卸値で商品を仕入れれば簡単にビジネルを始められます。
ECサイトが成功したもう一つ理由として輸送費が安いがあると思います。人件費が安い中国ではタオバオと輸送会社が協力することでカスタマーが輸送費を気にせずショッピンングにお金を費やすことができます。
アメリカのサイバーマンデーを真似した双11もタオバオの売り上げを大きく伸ばしている理由の一つにあります。昨年の11月11日の一日の取引額だけで1兆5000億円を記録しました。市場規模が大きい中国ならではの破壊的数字です。