日米中のあれこれ

日本・アメリカ・中国についての雑談

なぜ中国人は日本で爆買いするのか

日本政府観光局によると昨年2015年の外国人観光客数は1973万人にまで達し、政府が目標に掲げていた2千万人まで目前と迫っています。

2013年が1千万人ほどであったことを考えるとものすごい伸び率です。

国別の内訳をみると以下のようになっています。

  1. 中国:4,993,689
  2. 韓国:4,002,095
  3. 台湾:3,677,075
  4. 香港:1,524,292
  5. アメリカ:1,033,258

ビザ所得の緩和政策などのおかげもあり、中国が初めて韓国と台湾を抜き、最多観光客数を記録したした。

しかし、中国の人口を考えると韓国、台湾、香港の数字は立派です。

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さて、今日はなぜ近年中国人観光客が日本で爆買いするのか分析してみたいと思います。主な理由に以下の4つがあると思います。

  1. 中国へ輸出される日本製品の関税が高い
  2. 近年の円安元高
  3. 富裕層の増加
  4. ビザの緩和

1.中国では国内産業を保護するために関税が高く設定されています。基本的に外国産の商品は2倍の値段が主流です。製品の品質では中国産が劣るので、そうすることでお金に余裕のない人たちは中国国内産を買わざるを得ません。

 

2.2011年頃は100円8元まで円高が進んでいましたがここ数年は100円5元台にまで円安が進んだこともありました。単純に同じ人民元でより多くの日本円に換算できるので日本へ旅行する動機になるのではないでしょうか。

 

3.年々中国では富裕層が増加しており近場の先進国である日本への旅行が人気であるようです。特に日本は何でも緻密に製造されているのでお土産に日本製品を爆買いする人たちが多いようです。

 

4.日本政府も訪日外客数を増やしたい意図があり、中国人に対してのビザ申請手続きの簡易化が行われました。それまでは日本円にして数百万円の資産が銀行にないと申請できませんでしたが今では数十万円でも申請できるみたいです。それに今では旅行代理店に頼めばお手頃な値段でビザを申請してくれるのでビザ申請がボトルネックになることも少なくなっていると思われます。